書籍「せとうち建築」にて臥龍山荘を取材
TWO VIRGINSから出版された書籍「せとうち建築」にて愛媛県大洲市にある「臥龍山荘」のページの取材・文を担当しました。写真は淡路島在住カメラマンの本田史郎さん。
せとうち建築は岡山・広島・香川・愛媛の建築を、産業の歴史と暮らしの視点から紹介した本です。
明治に木蝋貿易で富を築いた豪商の別荘地である臥龍山荘は、部屋ごとに四季を題材にした設えになっていたり、畳をあげれば能舞台になり床下には音響効果を高めるために備前焼の壺が並べられている書院座敷があったりと、遊び心あふれる仕掛けがたくさん。施工主の河内寅次郎の負けん気の強さが建物になんとなくにじみ出ているような。もう一度絶対にゆっくりと訪ねたい場所です。
今回は大洲市観光地域づくり法人「キタ・マネジメント」建築文化研究所長であり、世界各国の河川輸送と町の発展、建築文化について研究をしているディエゴさんと、臥龍山荘庭園の調査に参加した大洲市教育委員会文化振興課学芸員の岡崎さん、臥龍山荘の改修に携わった地元の建設会社「菅野建設株式会社」の菅野さんの3名からお話を聞かせていただき、いろんな角度から臥龍山荘の魅力に迫りました。
写真もたっぷり、読み応えある1冊です。
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